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水泳

競泳は前進することで安定を得る。しかし日本泳法は止まっていても安定しなければならない。

競泳は前進することで安定を得る。
しかし日本泳法は止まっていても安定しなければならない。
何が起きても何も起きなくても、
自分の体をコントロール。それが日本泳法なのだ。

礼を済ますと、守屋さんを先頭に、
女性たちが次々と水に入ってゆく。

そして彼女たちは仰向けになって水面にプカプカ浮いた。
これを「浮身」と呼ぶらしい。

よく見ると、浮き方が尋常ではない。
つま先が水面から出ている。
そればかりか、お腹まで出ている人もいる。

守屋さんに至っては、浮いたままおもむろに体を横向きにし、
片腕を腕枕のように頭の下に置いてニッコリ笑った。

「これが”夢枕”です」

技のひとつなのである。
そしてそこからさらに両足を曲げてあぐらをかき、
仰向けになって
浮 いたまま座禅を組んだのであった。

「やってみて下さい」

守屋さんに言われるままに、私も仰向けになる。
すると足が静かに落ちていく。
何度試しても落ちる。全然浮かないのである。

「お水を枕に、お水がお布団だと思って、全身の力を抜いて下さい」
守屋さんが耳元で囁いた。

私はゆっくり目を閉じて、そのまま「寝る」体勢に入る。
囁きは統いた。
「はーい、お布 団…….お 布 団……お 布 団…」

お腹の上にもお水があるので、
私は掛け布団を想像してしまい、そのまま沈んだ。

「頭が無意識のうちに上がっています。
頭が上がれば足は沈んでしまいます。ですから、
頭は耳までお水につけましょう」

参考までに、
この「浮身」の奥義を徹底的に究明したのは、
鹿児島県(島津藩)の神統流だ。
この流派は日本の南端で孤立していたため、
他流派からの影響も受けず、
秘密主義を貫いたらしい。

彼らは「浮身」を「捨の業」のひとつとしている。
私心を捨てるという意味である。

素直な心で、ある程度息を吸い込んで、
極めて徐々に、
そして静かに後頭部を水につけ、
静かに身体を仲ばし、
両腕を体側に伸ばす(「図説日本泳法-12流派の秘法ー」)
引用元
はい、泳げません

常識や間違いを一つ一つ排除し、
水泳上達に効果のあるものだけを積み重ね、
10年という年月をかけて完成したのがこの方法なのです。

(「キングコング」怪獣から逃げ回るナオミワッツ。)
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楽しんでいるだけに見える、一つ一つの水中での活動が、
今、クロールの25mにチャレンジするレベルにつながる意味のある遊び
だったのがわかりますね。

(「キングコング 」コング・怪獣・ナオミワッツ、間一髪の連続でコングに惚れちゃう!)

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